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格闘代理戦争3rd・SPバウト MIO vs 檜山美樹子

格闘代理戦争3rdもついに決勝戦

終戦のまえに、これまで出場して敗れた選手の再起戦を前座で行ってくれます。

出場選手は、MIO

シュート女王として、失神負けしたままでは引き下がれません。

前回、書いた記事から、MIOと対戦相手の檜垣美樹子についての抜粋です。

→前回記事 →  格闘代理戦争3rd 決勝戦 1週間前 それぞれの準備

MIO

さすがに、失神負けしたままでは終われない

MMAに引き続き挑戦です。

実際、佐藤ルミナに教わり、確実に強くなっているように見受けられる。

対戦相手(平田樹)との相性、何より疑惑の体重差(疑惑と思っているのは管理人だけかもしれません)

このまま、MMAから撤退するのは勿体なさすぎる。

今回、格闘代理戦争3rdシーズンのスペシャルワンマッチで余り間をおかずに試合をしてくれるのは一ファンとしてもうれしいです。

注目の対戦相手は、全日本アマチュア修斗女子フライ級 優勝

檜山美樹子

アトム級 [ -47.6 Kg ]

所属 : ナゴヤファイトクラブ

出身地 : 愛知県

生年月日 : 1978 / 11 / 19

身長 : 160 cm

プロ3戦で、3敗ながらも、対戦相手が浅倉カンナなど、強豪ぞろい

決して侮れない相手です。

檜山美樹子にとっても大チャンス!

恐らく、かませ犬的な登用でしょうが、もし、MIOに勝てば、一気にスターダムに駆け上がることも夢ではありません。

MIOも今回負ければ、MMAへの挑戦は大きく遠回りとなるでしょう。

ともに負けられない一戦

楽しみです。

試合開始

ゴング前のレフェリー注意

MIOやはり、小さい

平田樹と並んだ時も、感じましたが、MIOは背も身体の分厚さも小柄ですね。

体重が同一であればいいのですが、特に、総合で組み合った時って、単純な身体全体の力(パワー)=膂力の勝負になるところがありますから、気になります。

打撃は、どんなにパワーがあっても、あたらなければ意味が無いので、もちろんパワーあるほうがいいのですが、総合ほどは影響ないのかな?と思います。

1R

ゴングです。

共に、オーソドックススタイルで先ずは、打撃勝負

打撃はMIOの得意舞台

さあ、どうなる?!

MIO ローキック

かるくヒットするが、ダメージはそれほどないか?

MIO 左ジャブ

これは、やや間合いが遠く、ヒットではなく、タッチした程度

それにしても、MIOは左ジャブがいいですね。

早いし、よく伸びる。

どの試合も、左ジャブから試合を組み立てのは、さすがは打撃女王です。

これでは、組みたい相手も早々入ってこれません。

檜山美樹子もジャブやローキックで攻撃の糸口を探りますが、MIOは、ステップワークでかわしていきます。

檜山美樹子いきなりの右ストレート。

これを鼻先でかわすMIO

檜山美樹子、MIOより上背で7cmもの身長さがあり、距離が長い

MIOも距離を感じるのか、なかなか打撃を効かせるほどのヒットを打ち込めません。

と、思っていたら

檜山美樹子の右に合わせて、カウンターの

これが、バチーンと音が聞えるほどのヒット!

効いたか?!

しかし、檜山美樹子、表面上は効いてないように、そのまま距離をつめてきます。

一撃でダウンを奪うほどの威力は無かったか・・・。

しかし、檜山美樹子、これで余計に入りにくくなったか。

いや、檜山美樹子、勇気を持って組みにいく

なかば無理やり、MIOの足をとりに入った。

MIO 佐藤ルミナとの練習の成果か?

上手く対処して、突き放す右ストレート

檜山美樹子、入れない

2発いい右パンチがはいったが、檜垣美樹子倒れません。

やはり、MIO 組み付かれるのがイヤなので、パンチへの踏み込みがやや甘いのか?

倒してもおかしくないタイミングで打撃を入れていますが、いまいち威力が弱いか。

しかし、試合の主導権は、MIOが握っています。

MIO、ローキック、そして左フック

共に軽くヒット

打撃で、翻弄します。

檜山美樹子、MIOの打撃に対応できていません。なんとか組み付いて展開の打開を図りたい。

そう思ったか、MIOのローキックの足を取りにいく。

が、

右・左 と 逆ワンツー で突き放される!

さすがに、効いた!

後退して、距離をとって回復を図ります。

プレッシャーをかけるMIO

空間と距離を支配してきました。

やや、遠い間合いから、ロングの左フックを入れて、右ストレート

檜山美樹子、MIOの左フックが全く見えていない

間合いが遠い分、ダウンは免れましたが、かなりダメージが大きくなってきたか?

そのまま、ラウンド終盤

1Rはこのまま終わるかと思いきや、、、

檜山美樹子が、MIOをついに掴まえる。

しかし、MIOも総合の練習の成果で簡単には倒れません。

そして、そのまま1R終了

2R

ゴング開始から、檜山美樹子がプレッシャーをかけてきます。

なんとか、タックルを奪って、1R終盤のように、組み付いての勝負を仕掛けたいという作戦か

その檜山美樹子に対して、MIOは打撃のフェイントを入れながら、一定の距離を保っています。

追う、檜山美樹子

距離をとり、チャンスをうかがうMIO

MIOのローキック

前がかりな檜山美樹子の左足を捕らえる

今までのローキックで一番きいたか?

頭を下げてタックルを狙うと、MIOのアッパーが飛んでくる。

迂闊に入れません。

フェイントと眼力で懐に入れないMIO

しかし、このままでは打開策の見出せない、檜山美樹子

勇気を振り絞って、タックルにいく

MIOが、右ストレートを放った瞬間にその右ストレートを潜って、タックル!

平田樹がMIOを捕まえたのと同じパターンです!

しかし、MIO今回は、しっかり対処

平田樹が鋭すぎたのか?檜山美樹子が鈍いとは思えませんが、MIO 同じパターンの攻撃をうけても、今回はしっかりと防御

そして、突き放しての

効いた!

MIOの硬い拳を何度も受けた檜山美樹子

ここで、ドクターチェックが入ります。

右目下、左目の下も晴れ上がっています。

やはり、かなりパンチを貰っている。

幸いドクターストップはかからず、試合再開

檜山美樹子 再び、勇気を持ってタックル

今度は、もっと下に、もっと足下をとりに行く

一度は、金網にMIOを押し込む

このままテイクダウンを取れるか?!

しかし、MIO、やはり練習の成果が出ている

平田樹にはあんなにあっさりとテイクダウンを取られたが、

檜山美樹子を突き放す

しかも、防御だけでなく、攻撃も喰らわす

金網からの右ストレート

効いた!!!

檜山美樹子が力なく後退するところに追撃の右

これも、ヒット!!!

しかし、MIOこれだけヒットしながら、倒しきれません。

ここまで見ていて思ったのですが、

MIO、ヘッドハンターですね!

ヘッドハンターとは、顔面を狙うパンチャーのことで、つまりボディを打たない。

MIOの姉格のRENAが、KO街道を突っ走っていた時は、左ボディで相手を沈めていました。

→ 女子格闘技 観戦レビュー RENA VS ドーラ・ペリエシュ RIZIN 2017年4月16日 (動画あり)

MIOも、右ストレートの後にボディへパンチ或いはキックをいれることができれば、KO、或いはダウンを奪えるのではないか?と思います。

しかし、まだ、MMAへの対応途中でそこまでできないか?!

ここまで、試合が一方的になると、KOを期待してしまいます。

が、檜山美樹子も意地を見せる。

もう一度タックル

勝負を逃げない、あきらめない

MIOを捕まえて最後の逆転勝利へ勝負をかける

しかし、時間切れ

ここで試合終了のゴングです。

試合結果は判定

判定結果は、3対0で

MIOの勝利

素晴らしい試合でした。

MIO、まだまだMMAへの進化途中ですが、今回は一度もテイクダウンをとられることなく、自分の土俵で勝負できました。

檜山美樹子も、これだけ打撃の上手い選手と戦ったのは初めてでしょう。

特にパンチ(左フック)は全く見えていなかったと思います。

それでも、顔を腫らしながらも勝負をあきらめず、最後まで勝負に臨む姿は美しかったです。

ありがとうございました。

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