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女子格闘技 RISE131 QUEEN 現チャンピオンと歴戦の勇者の対戦 百花 vs 紅絹 観戦レビュー

2019年3月23日(土) 後楽園ホール

RISE131 QUEENアトム級 トーナメント

百花 VS 紅絹

目次 百花 紅絹 観戦レビュー

百花

所属:魁塾 獲得タイトル:NJKFミネルヴァ アトム級王者 出身地:大阪府 生年月日:1992年12月4日 身長:150cm タイプ:オーソドックス 通算戦績:27戦16勝9敗2分

百花は2010年12月のプロデビュー以来、DEEP☆KICK、JEWELS、REBELS、J-GIRLSなどでキャリアを重ね、2012年にJEWELSのキックトーナメントで優勝。

2017年9月にミネルヴァ・アトム級王座を奪取した。

2018年9月にはその防衛戦で佐藤レイナを下して初防衛に成功している。

ガムシャラに前へ出ての打ち合いを挑むことから“浪速の喧嘩小町”の ニックネームを持つ。

紅絹とは6年前に対戦し、その時は敗れいているが、今回リベンジなるか?!

過去記事↓

RISE129 女子キックボクシング リアルファイト 2018年11月17日(土)

那須川梨々 VS 百花 RISE129 女子キックボクシング  2018年11月17日(土) 観戦レビュー

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紅絹

紅絹

愛称:牛キックボクサー

誕生日:1984年2月26日(35歳)

出身地:東京都

身長:148cm

体重:47kg

所属:フォルティス渋谷→NEXT LEVEL渋谷

戦績:51戦26勝(2KO)19敗6分

2006年10月29日「J-NETWORK日本女子ボクシング協会 第1回女子キック&女子ボクシング合同興行『女祭り』夜の部(女子キック)『Rough Diamond』」 ○【判定3-0】関友紀子 にてデビュー戦

依頼、10年以上TOP選手として君臨

6年前

2013年5月19日「J-GIRLS 2013 ~Victorious Goddess 2nd~」 東京・新宿FACEにて、今回の対戦相手、百花と対戦 ○【3R判定3-0】百花(TB.NATION) にて勝利している

今回も返り討ちなるか?!

・・・・・牛・・・・・・

閑話休題

紅絹(もみ)とは絹織物の一種。真赤に無地染めにした薄地の平絹のことをいう。

ウコンで下染めしたものをベニバナで上染めして仕上げる。花をもんで染めることから「もみ」と名がついた。

紅絹は、戦前まで女性の和服長着の胴裏(どううら)に使われていた。現在は薄い色の着物では表に色が出てしまうため、あまり用いられなくなっている。

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観戦レビュー

6年前に対戦経験のある二人

6年の間に、百花はNJKFミネルヴァ アトム級のタイトルを取った

一方の紅絹は、タイトルは取っていないが、歴戦を積み重ねている

そのあたりが試合にどう影響するのか?

1R

百花は、オーソドックス

紅絹は、サウスポースタイル

喧嘩小町の異名をとる、百花が、リベンジをするために積極的に攻撃を仕掛ける

百花の左ジャブから、右ストレートのワン・ツー

しかし、紅絹、サウスポー特有のディフェンス技術でかわす

ステップワークも軽くしなやか

百花の突貫を軽くいなします

この距離!

紅絹の方が、背は低く、リーチも短いが、距離をとって間合いを支配しているのは紅絹のほう

百花、サウスポーは、というか、こういう戦い方をするタイプは苦手か

百花、なんとか打撃をあてようと積極的に手を出す

右ストレートから、返しの左フック

これを交わされると、追撃の右ハイキック

決して単発ではなく、コンビネーションを放つが、

リズムのいい百花の連続攻撃をことごとくかわしてみせる紅絹

素晴らしいディフェンステクニックです

お互いクリーンヒットはないものの、試合の主導権を握っているのは、あまり手をだしていない紅絹

百花はこの表情

『どうやってあてる?』と考えているよう

そんな百花に、紅絹がローキック

地味ながらヒット

そして、プレスをかけていく紅絹

百花が考えているところに

紅絹の左ミドルキック

百花のわき腹にぐっさりとめり込む

この試合初のクリーンヒットは、紅絹が奪う

百花も負けじとハイキックを振るうが

既に、紅絹はステップバックして間合いにいない、軽くかわす

そして、百花が足を下ろす隙に、ローキックと軽いパンチをあてる

紅絹、上手い

百花も懸命に攻撃を仕掛ける

いいパンチ、キックを放ち、何発かあたるが、やはり、主導権を紅絹のペース

百花、やはりサウスポーが苦手だ

紅絹の前にでている右手が気になり、自分の左ジャブ、左フックが上手く使えない

逆に紅絹は右手を上手く使い、百花の左ジャブに合わせて、右フック、右ストレートとかぶせて百花の左手を封じている

そして、

紅絹、なんとノーガードで顎をだして打って来いと挑発!

戸惑う百花

真正面からの打ち合いにはめっぽう強い百花だが、サウスポーで試合巧者な相手の強さをいなす紅絹のような相手に戸惑っている

紅絹のロング右フック

この右に百花は苦戦

紅絹はこの表情

余裕が出てきた

こんどは接近戦で大きな

左ストレート

百花も反撃

右ストレートから、左ストレートの逆ワン・ツー

サウスポーには有効で、左がヒット

そして、攻撃の手を休めずに

右ミドルキック

紅絹の独特な動きに幻惑されず、相手を見てしまわずに、自分の攻撃を組み立てれば、あたる

しかし、紅絹はすかさず、射程圏外にステップバックして危機を回避

もう一度自分の距離で戦う

このあたりが、キャリア50戦以上の旨さ

ここで、ゴング

管理人は、1R目は、紅絹のポイントとします

紅絹 10 対 9 百花

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閑話休題

紅絹、戦い方が誰かに似ていると1Rを見て思っていたのですが、

↓ ヘクター マッチョ カマチョ 似ています ↓

もう、20年以上前に現役最盛期だった往年の名ボクサー

スピードを持ったジャブの連打とステップ、回転の速いコンビネーションを武器とする。スタイリッシュなボクシングスタイル。

パンチをかわす技術が大変優れている。

入場時には「マチョ・タイム!」(おれの時間だ!)と連呼しながらリングインし、試合後のインタビューでも度々おちゃらけた態度を取りインタビュアーを困らせたりするなど、ラテン系特有の非常に陽気な性格である。

柄などの派手なトランクスを愛用しており、ボクシングに限らずキックでも見られる前垂れのついた所謂「褌タイプ」のトランクスも着用した。

シュガー・レイ・レナード、フリオ・セサール・チャべス、オスカー・デラホーヤという伝説のチャンピオンとも名勝負を繰り広げた

このカマチョと紅絹の戦い方、ファイトスタイルが似ていると管理人は感じます

2R

さあ、道戦う?百花

1R終盤で見せたように、相手に幻惑されず、サウスポー対策の基本

右ジャブからの左ストレートの逆ワン・ツーをコンビネーションに組み込み

キックを入れながら自分の距離で戦うのがいいとおもうが、それが出来るか?

紅絹は、当然その対処法もあるとは思うが、奇策はないと想い、基本どおりに組み立てる中に、バックハンドブローや後回し蹴りなどの目先を変える大きな打撃が入れば反撃の糸口になると思うが。

ゴング

百花 キックで攻撃を組み立てる

これもいい作戦

キックを先にだし、パンチにつなげるコンビネーション

紅絹、やや打撃をもらったが、もう一度、百花がキックにくるところに

左ボディストレート

キックよりも軌道が短く、百花の蹴りが届く前に、百花のボディーへ拳が刺さる

紅絹、対応が早い

2R開始早々に主導権を奪いにきた百花に、そう簡単にペースを渡さない

百花が蹴りにくるところ、紅絹今度は

右フック

やはり、この右手に苦戦する百花

紅絹の右ジャブ

左ストレートのコンビネーションがどちらもヒット

百花もストレートを放つが

綺麗にかわされる

パンチの攻防は完全に紅絹が上回っている

紅絹、低い体制を取って、左手でフェイントをかけて

飛び込んでの右フック

今度は、同じような低い姿勢から

左ボディストレート

やりたい放題

百花、打開策はあるか?

百花も懸命に手をだす・・・・が・・・

・・・・あたらない・・・・

この後も同じ展開

懸命に手足を出す百花をいなし、かわし、ステップを踏み、リズムを刻む紅絹がヒットを重ねる

百花にダメージが見えてきた

ゴング 2R終了

このラウンドも、紅絹のラウンドです

紅絹 10 対 9 百花

2R目までの集計

紅絹 20 対 18 百花 スポンサードリンク

3R

やや、呆然とした表情の百花

打開策はあるか?打つ手はあるのか? セコンドの指示は?

だが、戦う意思は失っていない

ゴング

やはり、先に手を出すのは、百花

距離をつめて、乱戦になれば、サウスポーとか、距離感とか関係がなくなる

後、残された手は、スタミナを全て使い切って、接近戦の乱戦に巻き込んで体力で押し切るしかないか?

それを実行できるスタミナが残っているか?

そして、当然、紅絹もそれはわかっている

百花が残されたスタミナ振り絞って攻撃に出るところに

紅絹が、猛然と反撃のカウンター

右。左・右・左と連打で返す

ことごとく貰ってしまう百花

それでも、百花、前に出る、手をだす

だが、鼻先、当たらない

それでも、出し続ける百花

こんどの右は届いた

しかし、単発、やっと一発届いたと思ったら、紅絹はダーと距離をとって安全圏へ

そして、紅絹の右フック

これが、あたる

今度は、左ストレート

これも、百花、被弾

それでも打ち合いを挑む百花

紅絹の左をかわして、百花の左フック

ここから、ロープへつめて、ステップバックを踏ませないところで、百花が連打

これが最後の頼みの乱打戦

しかし、百花の回転が上がりきる前に、紅絹、クリンチでとめる

紅絹、乱打戦にはつきあわない

旨い、試合巧者です

それでも、攻め続ける百花

素晴らしい根性とスタミナ

百花の右ストレートがヒット

流石に全てはさばけない

試合終了

全てさばいていたように見えた紅絹だが、鼻血がたれている

やはり、あれだけ手を足を出した百花の攻撃は当たっていた

このラウンドは難しい

管理人は、ひいき目かもしれませんが、百花のラウンドとします

あくなき攻勢をポイントにしたいです

紅絹 9 対 10 百花

3R 集計

紅絹 29 対 28 百花

そうしても、勝負は紅絹の勝利となりますが、公式判定はどうか?

やはり、手があがったのは、紅絹

百花、がんばりましたが、相性が悪かった

サウスポーが苦手な上に、紅絹の独特のリズムに対応しきれませんでした

ダメージを抱えながら、3R終盤はかなり追い込みましたが、逆転には至らず

素晴らしい勝負でした

ありがとうございました。

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