"紅絹" 牛キックボクサーが華麗に舞う VS 那須川梨々 女王に戴冠するのはどちらだ?! 観戦レビュー
RISEクリエーション 「RISE 133」 2019年7月5日(金)東京・後楽園ホール
▼メインイベント RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R 紅絹(NEXT LEVEL渋谷/元J-GIRLSミニフライ級王者) vs 那須川梨々(TEAM TEPPEN/2017年KAMINARIMON全日本女子-45kg級優勝)
ついに、女王(QUEEN)決定戦
二人の今までの勝ちあがり、過去記事は↓ 女子格闘技 RISE131 QUEEN 現チャンピオンと歴戦の勇者の対戦 百花 vs 紅絹 観戦レビュー
女子格闘技 RISE131 QUEEN 那須川梨々 vs 平岡琴 女の意地と意地のぶつかり合い 観戦レビュー
さあ、決勝戦で女王に戴冠するのは?!
観戦レビュー
1R
紅絹、牛なのに、鈍牛ではなく、軽快なステップを踏む
そして変則的なサウスポー
まるで、ヘクター・マッチョ・カマチョのように
この試合も軽快なフットワークで距離を支配しようとする
しかし、偉大な兄(那須川天心)を超えようとするる那須川梨々もこの試合にかける意気込みがある
那須川梨々積極的に前にでてプレッシャーをかけて距離をつぶしにかかる
いっきに圧力をかけて、紅絹をコーナーへ追い込むが、コーナー際でキックを放つもそのコーナー際でさえも紅絹は相手の攻撃をかわす
それでも、積極的に前にでて攻撃をしかける那須川梨々
紅絹、圧力を感じながらもステップワークと軽いながらもカウンターをとる
圧力はかけるが、攻撃があたらない那須川梨々
1R目終了
このラウンドは、距離を支配した紅絹ですが、前進して圧力をかけて、手数をだしつづけたのは那須川梨々
2R
1R目は空転させられた那須川梨々
セコンドに発破をかけられたか、より一層圧力を強める
しかし、紅絹の空間支配、距離感は崩せない
このラウンドは、紅絹も攻勢
しかし、これがローキックとなり、那須川梨々に休憩が与えられる
・・・・女子にもローキックがあるんだ! と管理人はやや驚きました・・・
このラウンドは、1R目と同じような展開が続く
紅絹の足をとめるには、那須川梨々としては、ローキックやボディ攻撃をしかけて、フットワークを止める布石を打ちたいところだが、その攻撃はあまりみられない
2R目終了
このラウンドは、イーブンか?振り分けるならば、お互いそれほど的確な有効打もなかったが、より攻勢をとり圧力・手数の多かった那須川梨々か?
管理人は、
集計
3R
やはり、前にでようとする那須川梨々
しかし、このラウンドは紅絹も攻撃を強める
やはり、ボクシングではなく、キックボクシングの試合
避けているだけではポイントは取れないとみたか、それとも那須川梨々の攻撃を見切ったか、
このラウンドは自分から攻撃をしかける
紅絹の左ストレート
これも紅絹の左ストレート
しかし、那須川梨々も右ミドルキックで応戦
上の2枚の写真でよくわかるが、那須川梨々は攻撃のパワーとスピードは素晴らしい
しかし、防御に回った時が、専守防衛となってしまい、攻防が分離している
その点、紅絹は攻防一体で、防御してすぐ、あるいはほぼ同時に攻撃ができるのでカウンターをとるのが旨い
那須川梨々は、攻撃うけるとき、目をつぶってしまっているのではないだろうか?
紅絹が、女性で36歳でもトップ戦線でたたかえているのは、ディフェンスがうまくダメージの蓄積がすくないからだとこの試合をみて思う
那須川梨々も攻撃力は素晴らしいが、ディフェンスと攻防一体の技術を身につければ素晴らしい選手になるとおもう
話がそれました
ポイントは
集計
4R
やみくもに前進してくる那須川梨々に対して、紅絹の左ストレートが先にヒット
紅絹のカウンターがさえてきた
しかも、1発で終わらずに、フォローの右フック、左キックへと攻撃をつなげる
那須川梨々、攻め疲れだけでなく、被弾のダメージもたまってきた
疲れから、紅絹によりかかって抱きついて休憩をとりたい那須川梨々だが、紅絹はそうはさせじと膝を見舞う
疲れている時にボディを打たれると効く・・・
しかし、この紅絹の攻撃は反則注意となり、警告(イエローカード)を受ける
このラウンドは、那須川梨々の疲れとダメージが目立つ
一方の紅絹は相変わらず軽快な足裁きとそこから小気味のいい攻撃が的確にヒットしだした
集計
5R
さあ、最終ラウンド
管理人の判定ではポイントはイーブン
このラウンドを制したほうが勝者となる
那須川梨々、最後の力を振り絞って前にでる
しかし、
紅絹の軽い左ローキックでダウン
いや、これはスリップの判定となるが、那須川梨々、足の踏ん張りが利かなくなっている
先ほどのインターバルで那須川梨々の足がアップになったが、足が鬱血していて、紅絹のローキックによるダメージがあることがわかる
本当なら、那須川梨々のほうか、紅絹のステップを止めるために、ローキックを入れたいところだったはずだが、実は逆にローキックで足を効かせられていた
しかし、幸いにもスリップなので、那須川梨々、気丈に立ち上がって攻勢
だが、やはり足の踏ん張りが利かない
クリンチ間際に少し上から押されただけで前のめりに倒れる
これもダウンではないが、疲れとダメージで体力が限界に来ていることがわかる
一方の紅絹は最終ラウンドでも元気
やはり、自分の距離とペースで戦っているので後半戦でもスタミナが切れていない
そして、紅絹の攻勢
両腕ガードで頭を守る那須川梨々の首を引っこ抜くような下から突き上げる右アッパー
なんとか反撃しようとする那須川梨々に対して、長い右フックを引っ掛ける紅絹
そして、右ストレート! サウスポーの構えからオーソドックスへ自然とスイッチしている
5R目終了
このラウンドは明白に紅絹
集計
試合巧者の紅絹が距離と空間を支配して後半を押さえて勝利したと思います
さあ、公式判定は?!
紅絹の手が上がりました
公式判定は、
判定3-0 ※49-48、49-48、50-48
僅差ですが、3対0で紅絹の勝利です。
素晴らしい試合でした
ありがとうございました。
スポンサードリンク