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女子格闘技 ”THE PANDA" シオン ジン・ナン の強さを観たい 2018年最高試合 vs ティファニー・テオ 観戦レビュー

昨日書いた下記の記事↓

女子格闘技 新時代到来! ONEチャンピオンシップ 日本上陸 2019年3月31日(日)

ついに、ONEチャンピオンシップが日本で試合を開催します!

その、女子格闘技の試合として組まれたのが、なんと!

現役世界チャンピオン同士の対戦

女子ストロー級世界王者 シオン ジン・ナン ”THE PANDA”

女子アトム級世界王者 アンジェラ・リー ”UNSTOPPABLE”

が対戦する試合

アンジェラ・リーの試合は、日本人のV.V.Meiとの王者決定戦もあったので、2試合観戦させてもらいましたが、

→ アンジェラ・リー(Angela Lee、李胜珠) 格闘一家から生まれた ONE世界チャンピオン VSモナ・サミール観戦レビュー

→ アンジェラ・リー(Angela Lee)  vs V.V.Mei (山口 芽生(メイ)) 第一戦(ONE Championship 42初代ONE世界女子アトム級王座決定戦2016年5月16日) 観戦レビュー

V.V.Mei↓

女子ストロー級世界王者 シオン ジン・ナン ”THE PANDA”の試合は観たことがありません。

そこで、You Tubeで検索すると、2018年最高試合(英語表記なのでたぶん)とあった、

ONE: Full Fight | Xiong Jing Nan vs. Tiffany Teo | A Historic First | January 2018 を観戦させてもらいました。

シオン ジン・ナン VS ティファニー・テオ

1R

ゴング前の両雄対峙

左の前進黒づくめが、シオン ジン・ナン、右のピンクがティファニー・テオ

上背はほぼ同じ、上半身の厚みはやや、シオン ジン・ナンが分厚いか?

シオン ジン・ナンは胸に白い蛇

ティファニー・テオは、胸にピンクの虎

なかなか、印象的なリングコスチュームです

ゴング 試合開始

お互いオーソドックススタイル

ティファニー・テオの構えは、脇が開いて、防御よりも攻撃重視の構え

シオン ジン・ナンは、脇を締めて攻防兼備の構え

シオン ジン・ナン、いきなり大きく速い左フック

ティファニー・テオは右ミドルキックを返す

ヒットはしなかったが、ティファニー・テオ、シオン ジン・ナンの左フックの鋭さに驚いたか、右脇を締めて、ガードボジションに拳をおく

シオン ジン・ナン 間をおかずに間合いをつめて、またしても鋭い左フックからコンパクトだが鋭い右ストレート

ヒット!

左フックはやや、大振りだが、右ストレートは小さく鋭い!

左フックで、相手のガードを開けて、右をねじ込む

と思ったら、今度は、左フック をヒット

今度は、先ほどヒットした右ストレートを見せて、そちらをガードして、サイドが開いたところをコンパクトにフックを見舞う

素晴らしいボクシングテクニック

足も踏ん張りが利いていて、パンチは硬く、重そう

一気に連打を狙うが、後続のパンチは大振りすぎて空振り

その間に、ティファニー・テオ、射程外に退避

まだ、試合は30秒足らずだが、既に緊迫した情勢

ティファニー・テオはパンチを警戒してやや後ろ荷重に構えを買えて、ガードを意識

シオン ジン・ナンはより、ビーカブースタイルに近くなり前がかり

それにしても、シオン ジン・ナンの太ももの筋肉

上半身の比較では、判りませんでしたが、この逞しい下半身

この足から繰り出される、パンチは相当な威力あるでしょう

・・・ビーカブースタイルといえば・・・

マイク・タイソン

或いは、はじめの一歩

タイソンも一歩の左フックが得意

シオン ジン・ナンも左フックが主武器か?

試合に戻って・・・

シオン ジン・ナン いきなりの右ストレート

もう1発 右ストレート

これは、打撃を警戒しているティファニー・テオにかわされる

しかし、シオン ジン・ナン リズムがいい

身体をリズミカルに振って、ステップを刻んでいる

そこから、左ジャブを捨てパンチにして

右ストレート

返しの左フック

効いた!

乱打戦に持ち込もうとするシオン ジン・ナンだが、

堪らず、ティファニー・テオは組み付く

くみついたまま、お互いボディに膝をいれあう

グランドポジションへ

上をとったのは、ティファニー・テオ

シオン ジン・ナン、逞しい足を上手く使って防御

そして、ダメージを貰わないまま、金網を上手く使って立ち上がります

しかし、再びグランドへ

これも、シオン ジン・ナンかわして立ち上がって距離をとろうとするところに

ティファニー・テオ

サッカーボールキック

効いたか! シオン ジン・ナンにはこの試合はじめてのダメージヒットか?!

・・・シオン ジン・ナンは効いていないとアピール・・・

しかし、会場は大歓声

ティファニー・テオはシンガポール人(シオン ジン・ナンは中国人)

会場はシンガポール

はじめてのティファニー・テオの有効打に会場は盛り上がる

しかし、圧力を強めたのは、シオン ジン・ナンのほう

左フックでティファニー・テオの身体を起こして

がら空きになった顔面めがけて

右ストレート

ティファニー・テオ 防御できず

左フックのときに身体を伸び上がってかわしたぶん

シオン ジン・ナンの右ストレートが上をめがけて打ったので、ストレートが額にあたったおかげでダウンは免れたが、

もし、顎に当たっていたら、一発KOの危険

シオン ジン・ナンの攻勢を強めたところでゴング

1R終了

管理人、このラウンドは、シオン ジン・ナンがとった思います

2R

ティファニー・テオ 劣勢をどう跳ね返す

シオン ジン・ナン 仕留めることができるか

ゴング

2R立ち上がりもボクシング

シオン ジン・ナンがパンチで攻め立てる

ティファニー・テオは防御で手一杯

シオン ジン・ナンの右

貰いながらも、ティファニー・テオ、タックル気味に突っ込み、距離をつぶして組み付くことに成功

離れての打撃戦はあまりに不利と判断して、寝技勝負に持ち込みたい

しかし、ここは、引き剥がされて再び距離ができて打撃戦へ

シオン ジン・ナン 左ジャブ、右ストレート

左ジャブは小さく鋭いが、KOを狙いすぎか、右ストレートの振りが大きい

そのため、ヒットしないが、ティファニー・テオはダメージと疲れでフラフラ

ガードも下がり、ステップにもリズムがない

追い詰める、シオン ジン・ナン

ティファニー・テオなんとか、ダメージヒットは貰わずに、タックル

組み付くが、力がはいらず、押しつぶされる

シオン ジン・ナン、ティファニー・テオの頭部へ膝蹴り

これは、たまらんと、ティファニー・テオなんとか立ち上がる

シオン ジン・ナンも寝技には拘らず、立っての打撃戦へ

シオン ジン・ナン 左ジャブ をヒット

返しの右ストレート

これは、ティファニー・テオ、ダッキングしてかわすが、そこへシオン ジン・ナン

左アッパー  ヒット! 上手い!

顔が上がったところへ

右ストレート!

ティファニー・テオ なんとか、身体がよろめいたおかげか?右へ頭を交わしてかわす

よろめき後退するティファニー・テオにシオン ジン・ナン、パンチで追いかける

よろめきながら、腰へ組み付き距離をつぶして打撃を回避するティファニー・テオ

が、ティファニー・テオ、力が出ないか、あっさり投げられ、シオン ジン・ナンに上を取られる

しかし、ティファニー・テオも脅威の粘り

ここから、再び立ち上がって、距離をとる

シオン ジン・ナン 寝技は苦手か?決め手がないのか、相手が立ち上がろうとすると、あまり粘らずにあっさり話して距離をとります。

打撃戦

やはり、ボクシングをやると、シオン ジン・ナンが有利

ティファニー・テオが必死にだす、左ジャブに

かぶせこんで、右ストレートのカウンター(クロスカウンター)

あしたのジョーのクロスカウンターは相打ち覚悟だが、

シオン ジン・ナンのカウンターは、自分のパンチだけを当てている

パンチの数、ヒット率、威力全てでシオン ジン・ナンがティファニー・テオを圧倒

それでも、ティファニー・テオあきらめない

よろめきながらだが、サークリングし、金網を背負わず、打撃戦に向き合う

打撃で仕留めきれないと判断したが、今度はシオン ジン・ナンがタックル

しかし、これも特に投げをうって、たおすわけでもなく、あっさり離れる

そして、大きな右フック

これは振りが大きく、ティファニー・テオも見えていた

ガードをして歯を食いしばって耐える

見えてるパンチは我慢することができる

だが、返しの左フック

そして、

暴風のように吹き荒れる左右フック

よろめき後退するティファニー・テオを逃がさず追いかえるシオン ジン・ナン

タオルを投入しなくていいのか?!(管理人がティファニー・テオのセコンドならタオル投げる)

もはや、一応パンチやキックを振るが、よろめき逃げるティファニー・テオをスタンディングでは仕留められないと

シオン ジン・ナンタックル

そして、グランド

ティファニー・テオの右腕を右ひざで押さえつけ、防御ができなくして顔面へパンチ

・・・・・エゲツナイ・・・・・

何発も入れる

ティファニー・テオ、身体をねじって防御

身体をねじった隙を逃さず、バックチョーク

もはや、決まりか!

しかし、なんと、ティファニー・テオこれを返す

そして、上のポジションを取る

なんというスタミナ!

なんという精神力!

ここから、一撃、ひじ鉄を見舞う!

だが、上のポジションを維持して責め続けるだけの体力はのこっていないか?

シオン ジン・ナンに逃げられ、再び立っての打撃戦へ

シオン ジン・ナン ただ、逃げるのではなく、立ち上がる際の攻防で膝、鉄槌をティファニー・テオに見舞う

2R終了

息詰まる攻防

何度も、試合終わるのではないか?という局面がありましたが、その都度信じられない精神力を発揮してティファニー・テオが生き残りました。

管理人は、このラウンドも、シオン ジン・ナンのラウンドとします

3R

ティファニー・テオ 顔面がはれ上がっているが、続けて大丈夫か?

右目がふさがりかけている

右が腫れるということは、やはり、左フックを貰っているのでしょう

ゴング

打撃戦

左フック ティファニー・テオ 目がふさがりかけて、見えていないか?

もう一度左フック

ここから、左右フックの連打

何発かヒット

ティファニー・テオ苦し紛れにタックル

いや、シオン ジン・ナンの足をかけて、グランドに持ち込み上をとる

しかし、ここも逃げられる

シオン ジン・ナン、下のポジションからの脱出が上手い

足で相手の身体を押して、ずり~とマットをずり上がり、正対したまま立ち上がることができる

正対して立ち上がるので、立ち上がり様にティファニー・テオに左フックを見舞う

スタンディングでの打撃戦

ティファニー・テオがダメージと疲れで力みがなくなり、スッとだす左ジャブがヒットしだす

シオン ジン・ナン、無視して受けているが、軽いパンチでも何発ももらうとダメージとなる

しかし、委細かまわず、左フックからの右ストレート

少しだけ間合いが遠いか、迫力満点にヒットしているが、ティファニー・テオ倒れない

何発もビッグパンチをヒットしているのに、倒しきれないからか、シオン ジン・ナンの打撃に緻密さがなくなり、大振りとなってきた

大振りの合間にコツコツとティファニー・テオ パンチを返す

これが、少しずつだがヒット

シオン ジン・ナン 全くかまわずに力づくでねじ伏せにいく

ティファニー・テオ 冷静になってきた。冷静に、シオン ジン・ナンの大振りの右ストレートをかわして膝へタックル

そして、グランドへ引き込む

グランドに引き込まれて、逆に頭が冷えたか、シオン ジン・ナン

ティファニー・テオの腕を逆十字に取りにいくが、寝技の攻防、ティファニー・テオが上手く、するりと腕を抜く

そして、上をとって、頭部へ膝蹴り

ティファニー・テオの久々の攻勢に観衆から大歓声

だが、攻勢も束の間

スタミナとパワーのあるシオン ジン・ナン 強引に立ち上がって、逆にマウントポジションを奪う

そして、上からの打撃! 何発も見舞う

ティファニー・テオ、たまらず、身をよじるが、シオン ジン・ナン、ガッチリ後をとって、後から打撃を見舞う

何発も、何発も、飽くことなく、殴り続ける

およそ、1分強耐え続けた、ティファニー・テオ

なんと、体制を入替えた!!!

信じられない!!!

さあ、反撃だ、と思ったが、ここでゴング

3R終了

脅威の粘りを見せたティファニー・テオだが、やはり、このランドをとったのは、シオン ジン・ナン

4R

ボクシング勝負

お互い疲れている

シオン ジン・ナンにも勢いがない

ティファニー・テオの力みのない左ジャブが軽いがヒット

それに、右クロスカウンターをかぶせようとするシオン ジン・ナン

ダメージ、スタミナを削りある、消耗戦となってきた

ティファニー・テオ 左ジャブ・右ストレートと力みのない、綺麗なワン・ツー

シオン ジン・ナン、スタミナ切れかと思ったが、打撃の攻防をするうちにエンジンがかかってきた

パワフルなパンチを振るう

ワン・ツー・スリー・フォーとパンチをまとめる

なんとか防戦、反撃をころころ見るティファニー・テオ

だが、、、、

シオン ジン・ナン 強引な攻撃

右、右、右と右パンチを重ねる

そして、左、またも右

さらに、右

ダウン

耐えに耐えていた、ティファニー・テオ

ついにダウン

どのパンチが効いたというよりも、(どのパンチも効いたいと思うが)

シオン ジン・ナンの強引な連続攻撃の前に

耐えに耐え、我慢していた心が折れたようなダウンの仕方

その崩れ方をみたレフェリーが試合をストップ

この試合にようやく決着です

一方的に試合を進めたように見えた、シオン ジン・ナン

見た目以上に苦戦したのでしょう

ホッとした表情

そして、勝ち名乗りを受けて雄叫び

素晴らしい試合でした!

あれだけ打撃をもらったティファニー・テオが、脅威の粘りを見せたことが、この名勝負を生みました。

後半、もしかしたら・・・と思わせたのも、その粘りがあってこそ

しかし、最後は、力でねじ伏せました。

名勝負をありがとうございます。 スポンサードリンク