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女子格闘技 Krush.97 菅原美優 vs 豊島里美 2019年1月26日 観戦レビュー

女子キックボクシング K-1 Krush プレマリーファイト 女子アトム級(45kg)2分/3R

菅原美優 vs 豊島里美

最近、総合格闘技MMA)を中心に観戦していましたが、寝技のない、完全な立ち技を観たくなってきたところに

ちょうど、1月26日にK-1 Krush 女子キックボクシングを開催してくれました。

久しぶりの打撃・立ち技の格闘技を観させてもらいました。

目次 菅原美優 豊島美里 観戦レビュー

菅原 美優/スガワラ ミユウ/Sugawara Miyuu

所属・ジム:K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ 生年月日:1999.11.22 身長:162cm 出身地:東京都板橋区(日本) ファイトスタイル:オーソドックス

獲得タイトル 第5回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジBクラス 女子-50kg優勝 第6回、第7回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジBクラス 女子-45kg優勝

戦績:- (本戦がプロデビュー戦)

豊嶋 里美/トヨシマ サトミ/Toyoshima Satomi

所属・ジム:TEAM OJ 生年月日:1993.12.14 身長:160cm・ 出身地:茨城県つくばみらい市(日本) ファイトスタイル:オーソドックス 3戦 0勝(0KO) 2敗 1分

観戦レビュー

ゴング前

豊島里美、リラックスしています。

選手紹介時に、トランクスのスポンサーを紹介しようと

お尻をカメラに向けてポーズをとるお茶目な一面も

一方の菅原美優は、緊張気味

プロデビュー戦で、いきなりの後楽園ホールですから、緊張もします

向かいあってのレフェリー注意

この時の表情も、菅原美優は、緊張気味か

この画面みて管理人は、女子の試合のレフェリーは女子がやるのがいいなと思いました

1R

試合開始

リング中央で拳をあわす両者

お互いオーソドックスで構える

先に打撃を放ったのは、菅原美優

左の前蹴りがオープニングブロー

そのまま、左のキックで攻める

菅原美優、長い足を使ったキックがよく伸びる

数もでる。

これでは、まずいと豊島里美

キックを貰いながら、パンチで応戦

菅原美優の左ミドルに対して、右ストレートのカウンターをあわす

豊島里美、右側に回りこんで追撃の右ストレートを狙うが

菅原美優、体制を立て直して右ストレートで応戦

返しの左フック!

!!!!!

豊島里美ダウン

なんと、開始13秒で、菅原美優が、左フック一閃、ダウンを奪いました!!!

プロ4戦目ながら、プロ経験のある豊島里美相手に、

マチュアでの実績有りといいながらも、プロ初戦でガチガチに緊張していた菅原美優が幸先よくダウンを奪います!

別角度から

豊島里美の右ストレートより、速く、菅原美優の右ストレート

こうしてみると、豊島里美の左ガードが下がっている

豊島里美の両足のスタンスも菅原美優に対して正面を向いて開いているのが判る

右ストレートの打ち合いから、ヒットを貰った豊島里美は左足にダメージが現れて、ややバランスを崩しているが、負けじとすぐに左パンチを振ろうとしている

しかし、菅原美優も、右ストレートをすぐに戻し、追撃の左フックを振り始めている

菅原美優の足のスタンスは、右ストレートはなったときからぶれが無く、姿勢の乱れも無い

やはり、菅原美優の左フックが先に豊島里美に到達、クリーンヒット

この時も、豊島里美の右ガードポジションが下がっているため、顔面にクリーンヒット

対する、菅原美優の右腕は、脇がしまり、綺麗に押したたまれ後からは見えないが、恐らくガードポジションにある

そしてダウン!

もう一つ別角度

綺麗に決まっています

衝撃の展開!!!

しかし、豊島里美、すぐに立ち上がりファイティングポーズをとる

目は死んでいません

せっかくの後楽園ホールでの試合

13秒では終われない

ダメージはどうか?

再開

菅原美優、倒すチャンスと即座に左ミドル

豊島里美、バランスを崩しながらも即座に応戦

だが、やはり、ダメージの影響か!

パンチを貰う!

菅原美優、キックが得意と思うが、怒涛のパンチ攻撃

豊島里美、なんとか応戦するが、パンチを貰う

KOは近いか?!

いや、一旦クリンチとなり、両選手別れる

ここで、少し展開が落ち着き、豊島里美はリング上をサークリング

一旦ダメージ回復を図る

冷静ないい作戦

やや、距離が離れた

その距離を菅原美優の長い足が埋める

キック

先ほどまでのパンチ攻撃から一転、距離があいたら、キック!

菅原美優、攻撃の選択肢が多い

先ほどより、一層距離をとる豊島里美

リング上を左周りにステップします

キックを警戒してサイドステップを踏む豊島里美に対して、

いきなりの右

踏み込み、距離が詰まったところで追撃

豊島里美なんとか、ガード

いったん、ロープ際の逃れるが、逆サイドのロープ際で

菅原美優の右

なんとか、サークリングしてポジションを変える

チャンスとばかりに追いかけてくる菅原美優にたいして突き放す左ジャブ

だが、菅原美優、豊島里美のパンチが見えている

ダッキングでかわしながら突っ込む

距離がつぶれたところで

これが効いた!

顔面への打撃は貰いながらも冷静に対処していたが、身をよじり嫌がる豊島里美

そこへ追撃の右

豊島里美、オーソドックススタイルを保てずに、サウスポースタイルになってしまいながらも、相手を払いのける右をだす

最後にこれがヒット

急展開な1Rめが終了

このラウンドは、ダウンもあったので、菅原美優 10対8 豊島里美とします

インターバル

豊島里美、ダウンを奪われ、攻め込まれたので、どうかと思いましたが、表情は落ち着いています

顔もそれほど腫れてもいない

まだまだ、これからか?!

菅原美優サイド

・・・・・メインセコンドが覆面・・・・・何故?!

うしろのサブセコンドはピンクの髪・・・・! KANA選手ですよね!

褐色の肌、ピンクの髪、そして強い女

ダーティーペアのケイみたい・・・・・(ふるいか・・・・)

ダーティーペアの小説の原作者は高千穂遥さん

高千穂遥さんの小説でアニメ化されたものといえば

クラッシャー(壊し屋)・・・Krush とつながる?!

閑話休題

2R

気合を入れなおす、豊島里美

今度こそ、倒しきるか菅原美優

リング中央でグローブをあわし

パンチで仕掛ける豊島里美に対して、左ミドルキックを放つ菅原美優

二人が交錯したところに、菅原美優の膝

これはキツイか?豊島里美

いや、すぐに離れて、キックを放つ

・・・・・・少し遠くて届かない・・・・

菅原美優は冷静に相手を見て 右ストレート

リーチ差が如実に出る

豊島里美、ステップバックして仕切りなおし、右ローキック

だが、これも届かずしかし、

菅原美優の左ロー

これはヒット

しかも、豊島里美の右ジャブは空振り

豊島里美苦しい展開

今度は、正面からの前蹴りの蹴りあい

放ったタイミングはほぼ同時

だが、、、菅原美優のキックだけが届く

よろめき後退する豊島里美

そこへパンチで追撃、これもヒット

豊島里美の顎があがる

なんとか、攻撃をしたい、豊島里美

左ジャブ

綺麗にかわす、菅原美優

そして、左、攻防一体の攻撃

菅原美優のテクニックが素晴らしい

なんとか局面の打開を図りたい、豊島里美

自分から仕掛けるが、菅原美優にカウンターを取られる

なんとか、攻撃の糸口を掴みたい豊島里美

バックハンドスピンブローや、パンチを振るうが空振り

距離が遠い

観戦している以上に、対戦している豊島里美は、菅原美優のリーチの長さを感じているか・・・

しかし、パンチが届く距離でパンチをうっても

綺麗にかわされる

そして、菅原美優はリーチ差を活かして遠い距離から攻めるのではなく

ステップインしてストレート

空間と距離を自在にコントロールしている

追撃の右、左、右、左とパンチの連打

豊島里美、クリーンヒットを免れるので精一杯

なんとか体制を建て直し、左の突き合い

これも、菅原美優の左のみがヒット

豊島里美、苦し紛れか、サウスポーにスイッチしての右ロー

これがヒット

しかし、菅原美優、いっさいかまわず

左フック

さらに右

レフェリーもとめるタイミングを見ているか?!

しかし、豊島里美打たれながらもロープやコーナーは背負わない

そのため、かなり一方的にヒットを貰っているがレフェリーストップにはならない

そして、ここで2Rめ終了

このラウンドも、有効なクリーンヒットは菅原美優が優位

菅原美優 10対9 豊島里美 とします

3R

豊島里美、不利な状況を挽回するために、手をだしていく

しかし、

菅原美優、ミドルキック、ミドルキックから、

3発目のキックをハイキック

上手い!!!

しかし、豊島里美倒れない

1Rめのダウンが嘘のように、打たれ強い!

そして、反撃を試みる豊島里美だが、

菅原美優は、今度は右ハイキック

これは、クリーンヒットしないが、攻撃の組立ては上手い

しかし、豊島里美も攻撃をもらいながらも、反撃を試みる

戦う姿勢は忘れない

そんな勇敢な豊島里美に、その心をへし折るかのような、

膝蹴り

試合終盤のダメージとスタミナが切れかけているときのボディは効きます

しかし、ここで一旦レフェリーが菅原美優へ注意

ほんの少しの中断ですが、豊島里美は助かります

しかし、

展開は変わらず、攻勢を強める菅原美優

今度こそ苦しい豊島里美

ロープを背負ったところで、レフェリーが割って入る

ストップか?と思いきや、またしても、菅原美優に対して何か注意

すると意外にも

攻め続けているほうの、菅原美優が膝を抱えます

一方的に攻めているように見えますが、相当体力スタミナを使っていたのですね

やはり、プロデビュー戦の緊張と、1Rにダウンをうばったので倒せる、倒さなきゃという2重のプレッシャーでオーバーワークに陥っていたのか?!

倒そうとして、パンチ、キックに余分な力が入りすぎていたのか?!

この場面を見ると、豊島里美のほうが余裕があるように見えます

再開

人間って現金なもので、相手が弱っていると判ると、さっきまでヘロヘロだったはずの人間も元気がでるもの

豊島里美も膝を抱えた菅原美優をみて元気がでたか、パンチで攻勢

この試合、初めて、リングジェネラスシップ(主導権)を豊島里美がとったか?!

しかし、菅原美優も最後の気力を振り絞って反撃

互角の打ち合い

しかし、主導権は渡さないとばかりに、試合終盤で膝蹴り

うげ・・・・

ボディは苦しいのです

しかし、豊島里美も頑張る

試合終盤になって手数がでるようになってきた

肩でいきをして、前のめりになりがちな菅原美優に対して

ローリングバックハンドブロー

いい狙いだが、惜しくも外れる

ここで試合終了のゴング

素晴らしい試合でした

死力を尽くした両者

優勢に試合を進めていたはずの菅原美優が両膝をつきます

本当にスタミナがぎりぎりだったのでしょう

一方の豊島里美

こちらは、相当打撃を貰いましたが、スタミナ的にはまだ余裕がありそう

実際、試合終盤は手数も出ていました。

もし、1Rが3分 或いは、5Rマッチならば、結果は逆になっていたかもしれません

しかし、3Rめの判定も

菅原美優 10対8 豊島里美 とします

判定は

菅原美優の勝利

菅原美優、素晴らしいテクニックと勝負魂を見せてくれました。

プロデビュー戦とKOへの期待で普段よりも3倍ほど体力を消耗したかも知れません

実際、リングを降りたあとの表情は、本当にホッとした表情をみせています

リング上とは別人のよう

それにしても素晴らしい試合でした。

ありがとうございました。 スポンサードリンク