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女子格闘技 スタンプ・フェアテックス”oneFSキックBOXクィーン”はムエタイ王座も戴冠するのか?白熱の大熱戦 VS ジャネット・トッド 観戦レビュー

2019年2月22日 ONE Championship

CALL TO GREATNESS (偉大さへの呼び声)

ONEチャンピオンシップ キックボクシング チャンピオンのスタンプ・フェアテックスが、

ムエタイの王座獲得を賭けて、ジャネット・トッドと対戦

この大一番を観戦させてもらいました。

目次 キックボクシングとムエタイの違い? 観戦レビュー

キックボクシングとムエタイの違い?

キックボクシングとムエタイ・・・何が違うのか?

歴史、成り立ちが大きく違うようです。

管理人もよくわからず、調べてみて下記のような記事を書きました。

格闘女子 ムエタイとキックボクシングの違い

ルールによっても違うようですが、大きくは、肘打ちと首相撲があるかどうか?が判りやすいと思います。

ムエタイ=肘打ち・首相撲=OK

キックボクシング=肘打ち・首相撲=NG

それよりも、今回のONEチャンピオンシップのムエタイタイトル戦で管理人が驚いたのは、

ムエタイの試合なのに、グローブがMMA用のオープンフィンガーグローブであることです。

ONEチャンピオンシップとしては、このグローブでキックとムエタイの違いを表したのでしょうか?

キックボクシングの試合のときは、指が開いていない、ボクシンググローブを使用していました。

このグローブの違いは、打撃戦の攻防で大きく異なると思います。

それが、この試合のどう影響するのか?

観戦レビュー

スタンプ・フェアテックス リング入場

相変わらず、ド派手な入場

ONEチャンピオンシップは戦うまえからアドレナリンが全開です!

上記は全て、スクリーン

まだ、本人は登場していないのに、この盛り上がり

そして、

本人登場!

ノリノリでダンスを踊る

そして、

花道を男たちをつき従えて、踊りながら進む!

なかなかの千両役者です!

それにしても、ダンスのキレがすごい

身体のバネを感じる躍動感

1R

両雄がリング上に揃い、レフェリー注意を聴く二人

体格は、ほぼ互角

アトム級 52.2kg

やや、ジャネット・トッドのほうが身長が高い

さあ、試合開始です

リング中央で対峙する二人

お互いオーソドックススタイル

レフェリー注意時には、トッドのほうが背が高く見えましたが、

ガードを固めて、やや前かがみになるトッドに対して、

アップライトに構えるフェアテックスの方が身長で上回るように見える

トッドが、ボクシングスタイルで左ジャブを探りに数発様子見

フェアテックスもボクシングで対抗するが、相手のペースに乗らないように前蹴りを返す

トッドも、左ジャブから左ハイキックを見せでパンチだけではないとアピール

しかし、お互いまだヒットはない。あくまで様子見、探りの展開

やや強めに、フェアテックスがミドルキック

お返しとばかりに、トッドが強めに右ミドルキックを放つ

この蹴り足をフェアテックスがキャッチ

足を捕まえたまま、

右ストレート

もう一発

左脇でトッドの右足を捕まえたまま、腰のはいったいい右ストレート

トッド、足を捕まえられた不安定な体制でいいパンチを貰ってしまった

二人がもつれるところをレフェリーがブレイク

トッド、挽回すべく積極的にパンチ、キックでフェイントを入れながら仕掛ける

しかし、フェアテックス、冷静にトッドのフェイントを見極めて

カウンターの左、そして

右スレート 綺麗に入った!

トッド、一旦後退

建て直しをはかる

もういちど、左から組み立てるトッド

だが、フェアテックスは、トッドの攻撃が見えている

左をかわし

カウンターの右ストレート

効いた! おまけに右ミドルキックもボディへ見舞う

またも、二人が交差して身体がもつれるところをレフェリーブレイク

三度、距離をとって打撃の攻防

やられっぱなしのトッドが挽回を図るべく、打撃のチャンスを作り出そうとフェイントをいれながらパンチ、キックを放つ

一方、優位に立ったフェアテックスは、冷静にトッドの攻撃を見て、自分の優位な距離を保つためにステップを小刻みにふむ

トッドが距離をつめ、フェアテックスが距離を開ける

『空間と距離のサイエンス』

フェアテックスが距離を支配

前かがみにパンチで距離をつぶしにくるトッドに対して、ローキックを有効につかいダメージを与える

トッドもいいワン・ツーをいれるが、フェアテックスがすぐに反撃

右を返す

フェアテックスが自分の距離を保ち、上手く戦っている

トッドも長い手で、左ジャブから組み立てようとするが、上手くいかない

トッド、やや強引に左ジャブから、左フック

左フックがフェアテックスにヒット、さらに、右ハイキックをうつ

だが、1R開始時のように、その蹴り足をフェアテックスがキャッチ

右足をつかまえたまま

右ストレート

もう1発、2発、3発 と右拳を叩き込む!

トッド、かなり貰った

ゴング間際にも、トッドの右ミドルキックをフェアテックスは足を捕まえて、右を2発入れる

トッド、パンチはいいが、キックは戻しが遅く、足を捕らえられてダメージヒットを貰うこと3度

ここで1R終了

このラウンドはフェアテックス 10 対 9 トッド とします

フェアテックスも優位に進めていると確信している

2R

インターバルの二人の表情

フェアテックスは余裕の笑み

トッドの右顔面は早くも腫れが目立ってきている

2R目開始

1R目に取られたポイントを挽回しようと前にでるトッド

相手の圧力をいなしながら、自分に優位な距離を一定に保つフェアテックス

トッドの左ジャブが軽くヒット

しかし、すぐさま、左、右、左とコンビネーションを返すフェアテックス

試合の主導権は渡さない

今度は、左ジャブから、左ローキックとキックを織り交ぜて打開を図ろうとするトッド

ローキックは有効か?!

しかし、フェアテックスもローキックを返す

ハイレベルな打撃戦

フェアテックス、右ミドルキックから、左フック、右ストレートのコンビネーション

トッドは、ミドルキックとハイキックをキャッチされる恐れから出せないのが組立て上の幅が狭くなっている

そこで、トッド、右ローキック

これはなかなかに有効だが、どうしても単発で次につづけられない

そして、パンチでのワン・ツー

これは空振り、もう一度ワン・ツー

だが、まったく同じ攻撃にフェアテックスが反撃

トッドのツーをかわして、カウンターの右

トッドも右ストレート

パンチを打ち合う

この当たりから、パンチ打撃の攻防が激しくなってきた

お互い引かない

それにしても、トッドの手は長い

ガードしていてしっかり手をあげていても、肘でおなかまでカバーできる

もし、オープンフィンガーグローブでなく、ボクシンググローブをつけていれば、ボクシンググローブで顔面が隠れて、フェアテックスは打つところを探すのに苦労したのではないだろうか?

しかし、この試合はオープンフィンガーグローブ

カバーしきれない顔面へフェアテックスが拳を叩き込む

トッドも反撃を試みるが

カウンターから、

返しの左

2R目終了

このラウンドもフェアテックスが支配

フェアテックス 10 対 9 トッド

2R目まで集計

フェアテックス 20 対 18 トッド

3R

トッドの顔面は一層腫れ上がってきた

一方のフェアテックスは足を冷やしている。やはり、トッドのローキックは有効

3R目開始

最終ラウンド、KOを狙ってか、フェアテックスが前に出る

1,2Rまでの展開でKOで勝利ができると見込んだか?!

フェアテックスのワン・ツー 軽くヒット

さらに圧力を強めてもう一度ワン・ツー

フェアテックス、やはりKO狙い

トッドも反撃

やや、振りが大きくなったフェアテックスにトッドの左フックのカウンター

しかし、フェアテックス引かない、強引なまでに力ずくで攻めにいく

激しい攻防

トッド、右ローキック 地味だが効いている

フェアテックス、大きな右ストレート

流石にこれは空振り

フェアテックス、組立てが粗くなってきたか?

トッドの右前蹴り、これが、フェアテックスのボディにヒット

トッド、右ローキックと前蹴りがいい。ただ、残念ながら単発

フェアテックス、KOを狙いすぎて振りが大きく、組立てが雑だ

トッドはダメージの蓄積があるのだろう、コツコツとカウンターを取って反撃

3R目終了

やや地味な展開ながらKOを狙ったフェアテックスの攻撃は失敗

逆にトッドに冷静さを取り戻させたような展開

このラウンドはポイント振り分け難しい

10対10をつけるのがゆるされるなら、10対10のイーブンとします

3R目まで集計

フェアテックス 30 対 28 トッド

4R

やはり、圧力をかけるのは、フェアテックス

トッドは距離をとりながらカウンター狙い

フェアテックスも先ほどのラウンドの反省からか、強引すぎる攻撃はやや控えているか

高度な打撃の駆け引きと攻防

いい試合です。

フェアテックスがKOで仕留めるかとおもったが、3R目にトッドがKO狙いのフェアテックスに反撃を加えたことで展開がわからなくなってきた

しかし、やや落ち着いてフェアテックスが、右ストレートを中心に、的確なヒットを奪う

4R終了

このラウンドは、フェアテックスのラウンドにします

フェアテックス 10 対 9 トッド

4R目まで集計

フェアテックス 40 対 37 トッド

5R

さあ、最終ラウンド

勝負の行方は?!

リング中央で拳をあわ両雄

そして、

トッドの左フック

フェアテックスの右ストレート

二人とも一歩も引かずに殴りあう

しかし、このラウンドは、3、4Rでスタミナの回復を上手くはかったトッドが攻める

逆に、KOをねらって仕留められなかったフェアテックスはスタミナは残っているか?!

やや強引に突っ込むフェアテックスに

冷静に左フックのカウンター

こんどは、トッドの右ストレート

フェアテックス、やや押されぎみ

いや、ややではなく、明らかに押されている

トッドの右ストレート

これもヒットしてフェアテックスの頭が後へ弾かれる

今までは、見切ってカウンターを打てていたが、トッドの踏み込みが鋭くなった上に、フェアテックスの余裕がなくなってきている

気力で反撃するフェアテックスに

トッドが冷静に左フックのカウンター

1、2Rとは真逆の展開

攻めるトッド

ポイントではリードされている

この試合をひっくり返すには、KOしかない

攻撃するトッド

パンチが的確、フェアテックスも防御、反撃するが、的確にパンチを入れる

フェアテックスも気力で攻撃するが、

トッドは、フェアテックスの攻撃を見切ってカウンター

激しい攻防

お互い死力をつくす

ここで試合終了

フェアテックス、相当なピンチに陥りながらも、ダウンすることなく、戦う意思も失わずに乗り切った

お互いの健闘を称える両者

この場面だけみると、トッドが勝ったかのよう

判定は?

管理人の集計では、フェアテックスの勝利だと思うが、フェアテックスは緊張した表情

5Rの展開で、負けたかもと思っているか?

手があがったのは、

やはり、フェアテックス

負けたかもしれないと思ったのでしょう

そうとううれしそうなフェアテックス

一方、トッドは冷静に勝者を称えます

トッドは、大魚を逃がしました

逆転KOのチャンスもあったが、反撃が遅かったか?

もう1Rはやくこのチャンス、試合展開に持ち込めれば、結果は変わったかもしれないが、体力とダメージがあったので、流石にトッドも残り1Rに賭けるしかなかったか?

第5ラウンドは、トッドのラウンド

フェアテック 9 対 10 トッド

5R集計

フェアテックス 49 対 47 トッド

もし、イーブン(10対10)とつけた3R目をトッドに振り分けたとしたら

フェアテックス 48 対 47 トッド

やはり、フェアテックスの勝利です

それにしても、1R目に足を掴まれて、大ダメージをおったトッドが、見事にスタミナを配分して立ち直り、大反撃を見せてくれました

フェアテックスも、素晴らしい立ち上がりから、あくまでKOを狙って勝負に挑むその戦う意思が素晴らしい

タイトルマッチにふさわしい大熱戦でした

フェアテックス ムエタイ女王の戴冠おめでとうございます

ありがとうございました

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