女子格闘技ファンーはてなブログ

たおやかに強く美しい 女子格闘家たち

女子格闘家紹介 V一(はじめ) 改め V.V Mei ストーリー

殴る女たち 女子格闘家という生き方 著者 佐々木亜希

10人の女子格闘家(+女性のリングドクター1名)について書いた本です。 2010年10月29日発行であり、記載されたデータは2010年8月31日現在ものです。 と記載されているように、やや古いデータですが、女性が格闘技をやる 心情がつづられていてとても興味深い書籍です。

目次 「あとがき」より V.V Mei 幼少期はアメリカ生まれ・空手との出会い 日本へ 日米ギャップ もう一つの核 ブラジリアン柔術道家 他流試合へ 殴るのは生きるため 格闘技を通じて、生と死を意識する 基本情報

「あとがき」より

「あとがき」より抜粋

全身でケンカしたり感情を表したり、 ものすごく全身を使っている彼女たちを見ていると、 アタマじゃなくて 腕やら足やらにビシビシ感じる。 ワクワクを感じる。

そういえが、自分には手足があり、 肉体があるのだという当たり前のことを感じ・・・

女の子は相手を殴ったりしてはいけないハズだ。 殴られてもいけないはずだ。 それなのに、殴ったり殴られたりしている しかも人前で

「あとがき」抜粋以上

そうですよね。 女の子は殴ったり殴られたりしてはいけないハズ (まあ、男もそうなのですが、、、) それをあえて行う だからこそ、より全身全霊を傾けているように 見るもの(管理人)に感じさせるのかも知れません。

V.V Mei

幼少期はアメリカ生まれ・空手との出会い

1983年2月3日、アメリカ・ロスアンゼルスで生まれた。 なんと、ジャンプ台付きのプールが家にある! 小さいころの思い出は、毎日泳いで、友だちの家に行って遊んでという。

両親は共に日本人なので、 家では日本語を話し、 小学校では英語を話す。 考えるのは、英語。 そんな中でも異文化、異人種のなかで、 V.V Meiは自分が日本人であることを意識する。

「子供心に、日本人なのに、日本のことがよくわからないのがイヤだった。」 そんな時に、空手に出会う。

空手=日本

アメリカ人が考えそうなイメージだと思いました。 日本に生まれ育つと、そんなに空手=日本とは思わないような気が・・・。

ともあれ、V.V Meiにとって空手は性に合ったようです。 「ミットとかバシバシやるのが楽しい」 「道着を着るのがカッコイイ」

そして、いかにもアメリカらしいのが、 空手道場でも、そんなにスパルタな練習はしない。 (管理人は本当に思うのですが、 スポーツや音楽、勉強も、 小さいころにはその楽しみを教えてあげるのが最優先ではないかと あまりに、スパルタでやってしまうと、 やるのイヤにならないかと思います。 ある程度の年齢になれば、厳しさも必要になるとは思いますが、、、)

ともあれ、V.V Meiは、 小学生1年~3年までをロスアンゼルスで過ごしました・

日本へ 日米ギャップ

父の転勤に伴って日本へ帰国 国際玄制流空手道連盟・武徳会へ入門 「道場の空気はアメリカと全然違う!」

靴をそろえてない 靴が靴箱にいれていない 道着をきちんと着ていない ということで稽古をさせてもらえない Thats Japan いかにも日本的 それでも道場だったのでしょう。 道場の空気はきらいではなかったとのこと。 ここで空手を続けます。

そして高校卒業後、スポーツ科学をきちんと学ぼうと 再びアメリカへ行きアメリカの大学へ入ります。

その理由が面白い 学校や学部によって違うと思うんですけどと断りをいれながら、 「日本の大学は入試だけが大変であとはよくわからない」 ・・・・そうかもしれませんね・・・・・

もう一つの核 ブラジリアン柔術

アメリカの出稽古先で、V.V Meiのもう一つの核となる、 ブラジリアン柔術と出会います。

同じ?武術・武道でも空手とは全く違う V.V Meiも、 「寝技やってる人って人との距離感が近いのが平気なので、みんなくっついてしゃべってる」 「道衣も空手はピシッと着てないと駄目だけど、ブラジリアン柔術はスパーリング中に帯がほどけてもポイッてなげちゃう」 「空手の道着は真っ白だけど、柔術着はいろんなパッチができて工夫できる」

V.V Meiは、ブラジリアン柔術なら世界一を目指せるのではないか?と思ったという 打撃なし 競技の特性上、体格の小さなものが大きなものを倒せる 実際、1993年にホイス・グレーシーが総合格闘技の大会で優勝し、そのことを証明して見せた。 (これは衝撃でした。ブラジリアン柔術、グレーシー一族強いってインパクトありました) スポンサードリンンク

道家 他流試合へ

V.V Meiは、自分自身を武道家という 武道家が、他流試合として、総合格闘技シュートボクシングの試合に出ているといいます。 何故、武道家が他流試合にでるのか? その理由が面白い

総合格闘技をやっている女の子だけが、やたら取り上げられる」 「なんかずるいじゃん?と思って、自分もでよっ」 というのがきっかけ

たしかに、空手、柔道、ボクシングとありますが、 特に女子の場合、何故か?総合格闘技にばかり注目があつまります。 今はだいぶましになったような気がしますが、それでもかなりありますよね。 管理人はボクシング出身ですが、 特に女子ボクシングはほとんど注目されない。 シュートもキックもいまいちかな? やっぱり、女の子で打撃のみっていうのは見てるほうがつらいのでしょうか? そこへいくと、総合格闘技になると、急に注目度というか、メディアへの露出度がたかりますよね。 RENAもシュートから、総合に進出してブレイクしましたもんね。 そういう管理人も、RENAを知ったのは、総合に出てきてくれてからです。。。

そうして、V.V Meiは他流試合へ入っていく 連戦連勝を重ねながら、当時無敗の辻結花選手と対戦 「獲物を狙っているような目をしている」 という辻結花選手に一度は敗るが、この敗戦がよりV.V Meiを強くし、再戦ではチョークスリーパーで勝利した。

殴るのは、生きるため

「試合って、私は、男とか女とか関係なく、生きるか死ぬかの場だと思っているので。」 「弱いものが負けるし、もし、本当の戦場だったら死ぬわけじゃないですか」 「だから私は相手を殴るのが感情的にどうこうとかいうよりも、生きたいと思うんですよね

実際、V.V Meiは試合前には、無事に部屋に帰ってこれないことを想定して、 部屋を片付けて、保険などの書類を机の上において試合に出かける。

勝利した瞬間には、練習のつらさも全て吹き飛ぶ 協力してくれた人、応援してくれた人への感謝とともに、 「ああ、生きてるんだ」と実感する。

格闘技を通じて、生と死を意識する

まさに武道

最後にV.V Meiのいい言葉を2つ 「人間ってすごく弱い生き物だと思うんですよ。その中で生きてるってすごいことだと思うんですよね。生きてるだけでも素晴らしい。だけど、普段の生活をしているとその巣晴らし和を忘れてしまう。私のそのありがたさを忘れたくない。」

「格闘技じゃなくても、そういうことは感じられるんじゃないかって言われるかもしれないんですけど、私にとって格闘技は、そこまで自分を追い込む手段であり、勝つためにいろいろな過程をふんで、最後に感謝するための、確認の場でもあるんです」 スポンサードリンク

基本情報

本名:山口 芽生(メイ) 国籍:日本 生年月日:1983年2月3日(35歳) 出身地:東京都 所属:RIKI GYM/和術慧舟會GODS 身長:153cm 体重:48kg 階級:ストロー級→アトム級 バックボーン:空手、ブラジリアン柔術 総合格闘技戦績:26戦15勝(8KO一本)10敗1分 シュートボクシング戦績:13戦8勝5敗 獲得タイトル スマックガール The Next Cinderella Tournament 2007 ライト級 優勝 VALKYRIEフェザー級次期挑戦者決定トーナメント 優勝 第2代VALKYRIEフェザー級王座 第3代DEEP JEWELSフェザー級王座 DEEP JEWELSフェザー級グランプリ2015 優勝

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