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那須川梨々 VS 百花 RISE129 女子キックボクシング  2018年11月17日(土) 観戦レビュー

RISE129 女子キックボクシング リアルファイト 2018年11月17日(土)

放送どこでもやってないのか~~~とあきらめていました。 スポーツナビで結果だけみて、そうか~~~と思い youtubeで検索しても、那須川天心の試合は出てきますが、那須川梨々VS百花の試合は出てこない!

放送してないのか・・・・と思っていたら、 GYAOで放送していたのですね!!!

素晴らしい、GYAO

早速観戦させてもらいました。

GYAOの放送 余計なあおりなどもなく、早速の試合開始です。 簡単な選手紹介程度は欲しいなと思いましたが、それは前回の記事で書いたとおりです (前回の記事→RISE129 女子キックボクシング リアルファイト 2018年11月17日(土)

百花:NJKFミネルヴァ日本アトム級王者

那須川梨々:2017年KAMINARIMON全日本女子クラストーナメント45kg級優勝

紹介はこれだけ

開始前リング中央で審判の注意を聞く二人

同じ体重ですが、並んでみると、那須川梨々のほうが、やや背も高く、体も分厚いか?

お互い気合の入った表情です。

那須川梨々は、プロ2戦目ながら、神童天心の妹としてのプレッシャー 百花は、プロ30戦のキャリアと現役チャンピオンとして、2戦目の小娘には負けられない意気込み

周りは色々いってあおりますが、二人の仕上がりはどうか? どんな試合になるか?

1ラウンド

早速のゴング

リング中央でグローブをあわす二人

共にオーソドックススタイル

那須川梨々が左ローキック そのキックの引き際にあわせて、百花がワン・ツーパンチ

ともに浅いながら、いきなりバチバチの勝負です

那須川梨々 右ハイキック!

百花、ガードはしているものの、那須川梨々が攻勢をかけます

百花が距離をとって落ち着いてパンチで攻撃をしかえるところに 那須川梨々 カウンターパンチ

当て勘も那須川梨々が優勢

序盤の立ち上がりのペースは那須川梨々がとりました。

たいした強心臓です プロ2戦目、現役高校生とは思えません

しかし、百花、落ち着いています バタバタあわてません。

さすが、プロ30戦のキャリア 相手にペースがいきかけたと思いましたが、 冷静に距離をとって、相手の様子をみながら、プレッシャーをかけます。

打ち気にはやる、那須川梨々の顔面に前蹴り これがヒット

もらってしまって頭に血が上ったか? やや大降りで前に出てくる那須川梨々

百花、冷静に裁いてカウンターを浴びせます しかし、那須川梨々も、ここはパワーと勢いで盛り返す

カウンターをもらいながらも打ち返して何発かヒットを返します

ここまで、わずかゴングから1分

すこし距離をとって展開落ち着くか?と思いきや、 リング中央で打ち合い

那須川梨々の前蹴り 返す百花のワンツー

百花のローキック 那須川梨々の前蹴りハイ 前蹴りが入ったか? と思ったが、百花前に出てパンチを返す

百花、もらったら、倍以上の数を返します

しかし、一撃の威力は那須川梨々のほうがあるか 百花はもらったときに大きくのけぞるので、派手にきいているように見えますが、実はダメージを逃がしているのかも知れません

百花、前蹴りからの右ストレート このパンチがヒット

しかし、那須川梨々 前進して、ローキックからの左フック これもヒット 大きく首を振る百花 一見ダメージは百花のほうが大きいようにみえますが、やはりダメージを逸らしているか

那須川梨々 ボディへの前蹴り ヒット ボディーへの前蹴りは、ダメージの逃がしようがないので、実はこれが一番有効かもしれません

しかし、百花も蹴られたあとに、しっかりパンチを返してきます だまってやられっぱなしではありません

百花乱打戦からの左ミドルキック 那須川梨々のボディへヒット

しかし、那須川梨々も左ストレートを返す

ここでゴング 1R終了

中盤から後半は互角の展開でしたが、序盤は那須川梨々の勢いと構成をとって、管理人は那須川梨々のポイントだと思います

 

2ラウンド

那須川梨々 じっくりあいてを見る 百花が先手 那須川梨々もかえす

那須川梨々前蹴りボディへ ヒットするが、百花もパンチを返す 那須川梨々逆の足でもう一度前蹴り これもあたり、距離が離れる しかし、すぐ距離をつめて、

那須川梨々後回し蹴り

百花の顔面を捉えてヒット ダメージはあるか? やや浅いか?! おおきくのけぞらしたが、ダウンやダメージにはいたらず

百花のけぞった姿勢のまま反撃のミドルキック だが、キックに力なく、タッチはするが、那須川梨々 一気に距離をつめて前蹴り これもヒット

だが、百花、左フック、右フックと反撃 これには、いったん那須川梨々も距離をとる

那須川梨々後回し蹴りをミドルにはなつ

しかし、これはヒットせず、カウンターのワンツーを浴びる

百花、ローキック 地味だが、効いてそう

百花、ボディへ前蹴り これも地味だが、効いてそう

那須川梨々 口で呼吸をしてきました。 疲れてきたか?ボディが効いてきたか?

百花、ワンツーパンチ 浅いものの、ツーのストレートがヒット

派手さはないものの、打撃の的確さでは百花が上回っています

那須川梨々、フェイントをいれるが、 百花、すばやく踏み込んで、ワンツースリー スリーの左フックがヒット

那須川梨々 前蹴り、後回し蹴りと蹴りを主体に攻撃 当たりはするものの、パターンを読まれてきて、ダメージを与えるまでにはいたっていない

百花、ミドルキックをみせてからの左ストレート

これが、的確にヒット 効いた

那須川梨々も反撃に前進 激しい打撃戦

ここでゴング

2R目終了

このラウンドは、那須川梨々の派手な後回し蹴りがありましたが、パンチの的確さと相手に与えたダメージの大きさで判断すると、百花のポイントにします

3ラウンド

最終ラウンド、リング中央で再びグローブをあわせます

那須川梨々 前蹴り ヒット やはり、那須川梨々の前蹴りは有効です インターバルで少し元気復活か

しかし、百花も返す

右ミドルキック

那須川梨々のボディをえぐります 3R目勝負をかけてきた、那須川梨々の勢いがとまる

前進してプレッシャーをかけるのは百花

那須川梨々 やや打つ手がなくなってきたか 百花、プレッシャーをかけるだけでなく、手数も出します 多くだす手数の3発に1発はヒットしています

そして、なにより効果的なのが 百花のミドルキック

 

那須川梨々のボディをえぐります 那須川梨々、ボディが効いてることを隠せなくなってきました。

那須川梨々 後回し蹴り しかし、百花に前蹴りをあわされて、スリップダウン

百花のプレッシャーが一段と強くなってきます

百花、那須川梨々を休ませない

那須川梨々も必死に手を足をだし、単発ではあたりますが、 百花はもらったあとでも冷静にその倍のかず返します。 しかも的確

那須川梨々 苦しい

パンチも大振り

空振りです

冷静さが失われてきたか

百花は冷静にクリンチ際、離れ際にもキッチリとパンチをあてていきます 老獪

那須川梨々をロープに追い詰めてのハイキック

入った

もう一度、ハイキックからストレート

那須川梨々 フラフラになりながらも必死の抵抗

キック・パンチと手を、足を出します

が、

百花のストレート

那須川梨々もミドルキックを放っていたが、ダメージヒットを与えたのは百花

那須川梨々の頭が大きく後にのけぞります

ここで3R終了のゴング

両雄死力を尽くしました

見ていてエキサイトする素晴らしい試合です。

百花は、コーナーに戻る際に両手を挙げて勝利を確信するポーズ

勝敗は判定です

 

 

管理人の判定では、

1R 那須川梨々 2R 百花 3R 百花

で、29対28で百花の勝利と思いますが、判定やいかに?

3名のジャッジ

1人は、29対29 ドロー 1人は、30対29 百花 1には、30対29 百花

判定結果を聞いた瞬間

喜びを爆発される百花

いかに、苦しい戦いだったかがわかる喜びようです。

キャリア30戦目の現役チャンピオンとして、プロ2戦目高校生に負けるわけにはいかなかったのでしょう しかし、そのプロ2戦目の高校生の強さに驚き、苦戦した苦闘がこの喜びに現れているように思います。

素晴らしい 百花

敗れた那須川梨々も素晴らしかった

攻撃力、一発の重さ・破壊力は女子らしからぬ威力があったと思います 後回し蹴りをヒットさせる当て勘や、攻撃の組立ても素晴らしい

惜しいのは、攻撃力が強い故なのかもしれませんが、ややディフェンスが甘い これまでは圧倒的な攻撃力で押し切れたので、そこまでディフェンスが必要なかったのかもしれません

そこは百戦錬磨の経験につけこまれましたね。

それにしてもいい試合でした。

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